2026年版、Mac向けおすすめブラウザピッカー
macOSのブラウザピッカーのベストは、ルールで振り分けたいか、クリック時に選びたいかで決まります。Finickyは無料でスクリプトを書けるタイプ、VeljaとChoosyは有料のルールエンジン、OpenInはWebリンク以外も振り分けられ、BrowserFairyはルールとキーボードランチャーの組み合わせ、Open Link Proはトラッカー除去付き、Bumprは手頃なアプリピッカーです。そしてBurlyは、Safariのプロファイルにも届く、無料でプロファイル中心のピッカーです。これらのアプリが何をするのかまだよくわからない場合は、カテゴリガイドをご覧ください。
執筆:Matt Senter(Burlyの開発者) · · 更新 · 6分で読めます
Matt Senterは、小さなネイティブアプリを設計から開発、リリースまで一人で手がける独立系Mac開発者です。自分のMacでもすべてのリンクを適切なブラウザプロファイルで開くため、ほかのリンクルーターでは扱えないSafariのプロファイルも含めて対応するBurlyを作りました。これらのページは、その実際の利用経験をもとに書いています。
ブラウザピッカーは、リンクルーターやブラウザ選択アプリとも呼ばれ、クリックしたリンクとブラウザの間に入るアプリです。macOSでデフォルトに設定されたブラウザにすべてのリンクが届くのではなく、各リンクを本来の場所、つまり特定のブラウザ、さらに言えばそのブラウザ内の特定のプロファイルに送れるようになります。仕事用と個人用のプロファイルを分けているなら、ピッカーがあるかどうかで、リンクが正しい場所で開くか、コピー、貼り付け、切り替えの手間を延々と繰り返すかが分かれます。
macOSには良い選択肢がいくつかあり、どれが合うかは、ルールを書きたいか、クリックして選びたいか、プロンプトを一切見たくないかによって変わります。ここでは2026年の主要な選択肢を、それぞれ誰に向いているかの率直な評価とともに紹介します。下の表で代表的な9つをひと目で比較し、その下で各アプリを詳しく取り上げます。加えて、知っておく価値のある新しいピッカーも2つ紹介します。
| アプリ | 価格 | ブラウザプロファイル | Safariプロファイル | ピッカー |
|---|---|---|---|---|
| Burly | 無料 | ✓ | ✓ | 放射状、カーソルの下 |
| VeljaVeljaのサイト ↗ | $8(買い切り) | ChromiumとFirefox | ✗ | リスト形式のポップアップ |
| ChoosyChoosyのサイト ↗ | $10(買い切り) | Chromiumのみ | ✗ | メニューまたはリスト |
| FinickyFinickyのサイト ↗ | 無料 | ChromeとFirefox | ✗ | ピッカーなし(設定ファイルのみ) |
| BrowserosaurusBrowserosaurusのサイト ↗ | 無料 | ✗ | ✗ | グリッド型ポップアップ |
| BumprBumprのサイト ↗ | $2.99(買い切り) | ✗ | ✗ | カーソルの下のポップアップ |
| OpenInOpenInのサイト ↗ | $11.99(買い切り) | ✓ | ✓ | 選択ダイアログ |
| BrowserFairyBrowserFairyのサイト ↗ | 無料、Proは年$8.99 | ChromiumとFirefox、Proのみ | ✗ | キーボードランチャーパネル |
| Open Link ProOpen Link Proのサイト ↗ | 無料、Proは$19.99(買い切り) | ブラウザのみ(プロファイルの記載なし) | プロファイルの記載なし | 数字キーで選ぶピッカー |
Browserosaurus:開発終了した無料ピッカー
Browserosaurusは無料のオープンソースのピッカーで、リンクをクリックするとインストール済みのブラウザがグリッド状に表示され、それぞれにキーボードショートカットが割り当てられていました。親しみやすく、1つの仕事をきちんとこなすアプリでした。ただし、選べるのはブラウザでありプロファイルではないため、仕事用のChromeと個人用のChromeを区別できず、ネイティブコードではなくElectronで作られていました。2025年時点で開発者はプロジェクトを終了し、リポジトリをアーカイブしたため、もうメンテナンスされていません。ソースコードは今も閲覧やフォークができますが、今ピッカーを選ぶなら、アップデートが続いているものがよいでしょう。後継の選択肢はBrowserosaurusの代替ページで紹介しています。
Finicky:開発者向けのスクリプトによる振り分け
Finickyは無料のオープンソースで、ここで紹介する中で最もプログラマブルな選択肢です。JavaScriptの設定ファイルに振り分けのルールを書くと、Finickyはピッカーを挟まずに、各リンクを正しいブラウザやプロファイルへ黙って送ります。ChromeとFirefoxのプロファイルを指定でき、ルールをバージョン管理することもできます。その代償は設定ファイルそのものです。ピッカーも自動検出もないため、コードを書いて管理することに抵抗のない人向けです。
VeljaとChoosy:完成度の高いルールベースのルーター
Velja(Sindre Sorhus作、買い切り$8)とChoosy(買い切り$10)は、成熟した有料のルールエンジンです。Veljaはホスト名や送信元のアプリでリンクを振り分け、ネイティブアプリでリンクを開いたり、トラッキングパラメータを除去したりできます。ChoosyはmacOSで最も強力なルールエンジンを持ち、URL、送信元のアプリ、さらには時間帯でも条件を指定でき、共有、Handoff、AirDropとも連携します。どちらもChromium系のプロファイルを指定できますが、Safariのプロファイルは指定できません。条件付きの自動振り分けが欲しくて、お金を払うことに抵抗がないなら、どちらも優れた選択です。
OpenIn:Webリンクだけでなく、あらゆるものを振り分け
OpenIn(買い切り$11.99、またはSetappで利用可能)は、このリストで最も多機能なルーターです。Webリンク、mailtoリンク、電話番号、ファイルを振り分けられ、正規表現によるURLの書き換えやスクリプトによる指定にも対応しています。Burlyと同様に、Safariのプロファイルを含む特定のブラウザプロファイルでリンクを開けます。あらゆる種類のリンクを高度な自動化で振り分けるユーティリティを1つにまとめたいなら、OpenInは価格に見合う価値があります。
BrowserFairy:ルールとキーボードランチャー
BrowserFairyは、Mac App Storeで長く提供され、現在も活発にメンテナンスされているルーターです。完全一致のドメイン、ワイルドカードのパターン、送信元のアプリでリンクを振り分け、それ以外のリンクにはCommand-Option-Bでキーボードランチャーを開きます。Chrome、Firefox、Brave、Edge、Helium、Operaのプロファイルに対応していますが、プロファイルへの振り分けとルール数無制限はPro版(月額$0.99または年額$8.99。無料版はルール3つまで)の機能で、Safariのプロファイルには対応していないと公式ドキュメントに明記されています。プロファイルがSafari以外にある、ルール好きの人に向いています。
Open Link Pro:リンクをきれいにするブラウザピッカー
Open Link Proは、App StoreではOpen Link for Chrome & Firefoxとして掲載されており、ブラウザ単位のピッカーの中では機能が充実した選択肢です。70種類以上のトラッキングパラメータを除去し、AMPページをスキップし、Webサイト、キーワード、送信元のアプリ、正規表現で振り分け、検索可能なリンク履歴を保持し、Safari機能拡張も備えています。ダウンロードは無料で、Pro版は年額$14.99または買い切り$19.99です。掲載情報に記載されているのはブラウザであってプロファイルではないため、どのプロファイルで開くかよりもリンクのきれいさを重視する場合に適した選択です。
AltBrowseとOpenly:新しく、よりシンプルなピッカー
AltBrowseは新しいネイティブのピッカーで、放射状のものを含む6種類のピッカーのレイアウトに加え、送信元のアプリとドメインによるルールを備えています。無料で、Proへのアップグレードは買い切り$4.99です。OpenlyはApp Storeの2つのアプリとして提供されており、メニューバーかSafari機能拡張からブラウザを切り替えます。そのうち1つは、メールアプリやWebメールの切り替えにも対応しています。どちらもブラウザプロファイルへの振り分けはうたっていないので、プロファイルを選ぶグループではなく、Bumprと同じブラウザを選ぶグループに入ります。
Bumpr:Webリンクとメールリンクのための整ったピッカー
Bumpr(Mac App Storeで買い切り$2.99)は、Webリンクをクリックするとカーソルの下にブラウザの小さなポップアップを表示し、mailtoリンクをクリックすると代わりにメールアプリを表示します。そのため、Webリンクだけでなくメールも振り分けられます。ドメインごとのルール、数字キーのショートカット、右クリックで振り分けるためのブラウザ拡張機能に対応しています。ただしBrowserosaurusと同様に、選べるのはブラウザとアプリであってプロファイルではないため、特定のブラウザプロファイルやSafariのプロファイルは指定できません。メールリンクの振り分けが大事で、切り替えるのはブラウザ単位だけなら、手頃で完成度の高い選択です。
Burly:無料で、プロファイル中心のピッカー
Burlyは、「送り先はプロファイルである」という1つの考え方を軸に作られた、無料のネイティブmacOSアプリです。リンクをクリックするとカーソルの下に放射状のピッカーが花開き、Mac上のすべてのブラウザプロファイルがそれぞれキーボードショートカット付きで表示されます。設定なしでプロファイルを自動的に検出し、Velja、Choosy、Finicky、BrowserFairy、Bumpr、BrowserosaurusにはできないSafariのプロファイルの指定にも対応しています。さらに、プロファイルごとの絵文字、色、リンクなしで任意のプロファイルを開けるグローバルホットキーを備え、ピッカーを完全に省きたいときはすべてのリンクを1つのプロファイルに送ることもできます。
Burlyにはルールエンジンがなく、メールやファイルは振り分けず、オープンソースでもありません。そのため、ルールベースで黙って自動化したいなら、Finicky、Choosy、OpenInのほうが適しています。しかし、すべてのプロファイルを第一級の送り先として扱う、無料で速い、ピッカー中心のツールが欲しいなら、試すべきはBurlyです。
どのブラウザピッカーを選ぶべきですか?
ピッカーを完全に視界から消したいなら、Burlyは常に1つのプロファイルでリンクを開き、修飾キーを押したときだけピッカーを呼び戻すことができます。ピッカーなしで、スクリプトとバージョン管理による振り分けを求める開発者ならFinickyを。Chromium系のプロファイル向けに完成度の高い有料のルールエンジンが欲しいならVeljaかChoosyを。ChromiumとFirefoxのプロファイル向けにルールとキーボードランチャーが欲しいならBrowserFairyを、プロファイルよりもトラッカーのないきれいなリンクが大事ならOpen Link Proを選びましょう。Webリンクに加えてメールリンクも扱える、手頃で整ったピッカーが欲しいならBumprを。Webリンクだけでなくあらゆる種類のリンクを振り分けたいならOpenInを。Browserosaurusはシンプルな無料の選択肢でしたが、今は開発が終了しているので、メンテナンスされているアプリを選んでください。そして、Safariのプロファイルを含むあらゆるブラウザプロファイルに設定不要で振り分けられる、無料でピッカー中心のアプリが欲しいならBurlyを選びましょう。
